カタナのメーターユニット、修理大作戦
カタナのメーターユニットのD.I.Y.修理に着手した経緯と、途中経過をご紹介したい。
以前、ヨシムラデジタルマルチテンプメータを取り付けたとき、電源の取り出しのためにメーターユニットの配線を損傷してしまった。
最初はメーターユニットの照明に供給されるACC電源を取るつもりだったのに、入念に調べたつもりが、間違ってタコメーターの電源コードにエレクトロタップをカマせてしまった。
エレクトロタップはビニル被覆コードを切らず、芯線から電源や信号を取り出せる便利なパーツだけど、芯線を傷めることもあり、長期的に見て非常に不安なものだと思っている。
エレクトロタップを取ってみると、案の定、芯線が数本切れていた。そのあと、補修するつもりがどんどん悪い方に行ってしまい、悲惨な状況になってしまった。
まずは最初の状態。
メーターユニット裏側の左上の穴のところから茶・橙・白の3本のコードが出ていて、これがタコメーターの配線になる。
茶色が信号で、イグナイタユニットから供給される点火パルス信号。橙が+12V、白がGNDだ。
このあと、デジテン取り付けのため、橙のコードを傷つけてしまった。
そしてこれがなんとか補修したあとの様子。(黄色のマルの中)
一見、きれいに見えるが、橙のコードは途中で切断されていて、エーモンの圧着接続端子で継がれており、黒い熱収縮チューブで保護されている。
カプラから出るコードにY型接続端子をつないで、片方を橙のコード、もう片方をデジテンの電源につないでいる。
この状態でしばらく使い続けていたけど、いつも、心の片隅にひっかかるものがあったんだよねぇ。。。
でも、橙のコードを元のようにするには、穴の奥にある基盤に半田付けされているコードを取り外して、新しいコードに交換しなければならない。
これ自体はたやすいことなんだけど、問題は、メーターユニットを開けないといけないこと。メーターユニットはカシメられており、容易に開けられないように封がしてある。
Webで検索すると、いくつか分解方法を紹介したサイトがあったので、内容は確認済みだった。金属(アルミ?)製のメーターリムのカシメを解けばユニット内部を取り出せるんだけど、リムは脆く、失敗すると今度こそ終了である。(約52,000円で新品購入と相成る)
そんなわけで、失敗すると大変な作業だけど、どうしても気になってしまう面倒な性分は、ついに行動を起こしてしまったというわけだ。
というわけで、マイナスドライバーで少しずつ少しずつ、慎重に慎重に、リムを破らないようにカシメを解いていった。無事、リムを傷つけることなく、我ながらきれいに分解することができた。
このユニットは比較的劣化が進んでいないので見た目はきれいだけど、文字盤と針には手を触れてはいけないようだ。文字盤の塗装が落ちたり、針が折れたりするらしい。
今回の主な目的は、タコメータの裏側にある基盤に半田付けされているオレンジのコードを取り替えること。長さは現在の状態でじゅうぶん足りるんだけど、念のため、少し長めにしておこうと思う。
ついでに、茶(シグナル)と白(GND)のコードも同様に交換する予定。
ここの作業はまた今度。
今日やったのはここ。
ユニットケースの裏側にあるカプラから生えている、タコメータの3本のコードとつながる部分の補修。というか、作り直し。
ギボシが付けられていて、熱収縮チューブ応用の絶縁カバーがしてあったけど、見苦しかったので(1枚目、2枚目の写真を参照)、ギボシを抜いて新しいものに付け替えた。
普通だと、このように短いコードにスリーブ(透明ビニールの絶縁カバー)を入れることは出来ないんだけど、世のなか便利になった。後入れスリーブ、なんてものが開発されていたのだ。これだったら、ギボシをコードに圧着してしまったあとで「あ!スリーブ・・・」なんて失敗ともサヨナラである。
今回は、一回の作業は少しずつ、よーーく考えてからベストな方法を採用して、慎重に進めたい。
次回はタコメーターのコード交換にチャレンジ。
第二回:ギボシ端子の取り換えへ続く