アルミフランジの曲がり修正!(成功編)
今日、取り外して改めて見てみると、ずいぶんひどい状態ですねぇ。
以前、ボルト穴にドライバーの軸を突っ込んで腕の力で戻そうとしたこともありましたが、ビクともせず、あっけなく敗退。
アルミだからとあまく見ていましたが、どっこい、アルミ合金は剛性が高く、軽くても硬いのです。
それ以後、どうやれば修正できるのか、日夜をいとわず悩み続けましたが、ネットで検索して見つけた情報をもとに、いろんな工具を調べ、2つの特殊工具を手配しました。
ちなみに、ネットで見つけたのは、「マフラー フランジ 修正」で検索するとすぐに見つかるもので、ギヤプーラー2個を組み合わせた方法でした。
話しを戻して、購入した工具はコレです。
これに、M8×100ステンレスボルト2本、M8ステンレスナット4個、M8ステンレスワッシャ4枚、M10×15鉄ボルト(焼入れ無し)1本です。
※M8×100ボルトはもっと短いもので良いです
ステアリングホイールプーラーはボディのみ使用します。プーラーボディにM8×100ボルト2本を取り付け、これでフランジを押します。
中心のネジ穴にはM10×15ボルトを差し込み、ギヤプーラーのセンターボルトの犠牲になってもらいます。
そして、ギヤプーラーの褶動各部と先端に極圧性のあるグリースをつけ、フランジに組み付けた状態がこれです。
なお、この方法はアルミ削り出しフランジの形状に合わせて考案したものなので、その他の形状のフランジでは上手くいかないかもしれません。
少しずつ締め込んでいくと、まず、フランジが噛んで取れなかったアダプターパイプが外れます。
工具を一旦外して、アダプターを取り外してから、再度組み付けて、今度はまっすぐになるまで少しずつ締めていきます。
締め込む間、ギヤプーラーの爪がすっぽ抜けないよう注意し、適宜、爪の幅を狭めてしっかりホールドできるようにします。
そして、ごくごく僅か、逆に反るような状態まで締めていけば完了!
4本とも修正し、マフラーを脱脂してバイクに装着して完了です!!!
エキパイフランジのボルトは、排気漏れを恐れて命がけで締める必要なんてなくて、ほどほどでいいんですよね。
ほんとうに助かりました。
ありがとうございますm(__)m
この方法ですと、厳密にはフランジの形が[⌒⌒]のような形になるんですよね。曲がり方が酷いものだとより顕著にそうなる気がします。
いずれにしましても、お役に立ててよかったです。
無知って怖いなって思い知りました。サービスマニュアルはあったのに「フランジ?ナニソレ?」状態でしたからね。マニュアルにはちゃんと締め付けトルク書いてあるのに。。。
久しぶりにサイクロン出そうかと考えてます。音が好きでしたので。
とても参考になりました。ありがとうございます。
この記事も随分前に書いたもので、このやり方が必ずしも良かったかというと、そうでもなかった気もしています。
一見、元の形に戻ったように見えて、実は波打った形になっていて、穴の部分の歪みは直せていませんでした。
結局、一度ゆがませてしまったものは元に戻らないということなんですよね。
手曲げサイクロンのアルミフランジは見た目はゴツそうに見えますが、けっこうヤワです。
この記事の時に付けていたのとは別の新しいマフラーに替えてからは自分で着脱するときは締め付けの力に細心の注意を払っていましたが、別件の修理に出した店でマフラーの着脱をされたときに強く締められてしまい、また歪んでしまいました。
サービスマニュアルに書いてある締め付けトルクは、純正マフラーではそれで良いのだと思いますが、社外マフラーの場合は数字にとらわれず、「振動などで緩まず、排気漏れしない程度の力加減で締める」手応えと相談しながら、が正解だと思っています。
ご参考になれば。
追加アドバイスありがとうございます。
そうですね。確かに純正マフラーと社外とではフランジの作りも違うからトルクも違ってくるとは思います。が、無知なころはそんなことも意識せずにガチガチに締めてましたからね。純正か社外かの違いを超えていたと思います。そのせいで別のマフラーに付け替えるときにスタッドボルト打ち替えましたから。
とりあえず、スタッドボルトが曲げることのないよう、修繕出来れば良しとします。ヨシムラが一番評価高かったころのサイクロンなので、捨てるには忍びなくて。。
参考になりました。ありがとうございます(^^)