フロントブレーキキャリパーのもみ出し(再)
手応えが出るまでの引きしろが40mmぐらいあったり、乗ってるうちに引きしろが増えたりと兎に角全くダメで、重要なフロントブレーキだけに安心していられません。
エア抜きはかなりしつこくやったのですが、もはやそういう次元ではなさそうで、また、マスターシリンダーの問題ではないことは明らかですが、原因が判らず、解決できずにいます。
一つ原因らしきものに気づいていて、左側のキャリパーの外側のピストンが全く動いていないことが判りました。内側のピストンがローターごと押して、やっと外側のパッドに当たるような状態になっており、右側もそれに近い状態のようです。
キャリパーのピストンが固着まではしていないけど動きが固い状態になっていて、適正な当たり具合を保つことが出来なくなっているのではないかと。
パッドがすり減ると、その分遊びが多くなってさらに引きしろが大きくなってしまいます。
マスターシリンダーを交換したときにキャリパーのもみ出しをしたつもりでしたが、やり方が完全ではなかったようです。
ということで、再度、もみ出しをしてみることにしました。
そして、おそらくタッチ不良の原因と思われるダストシールとの滑りが悪いのを改善するため、ピストンにはシリコングリースを塗ってみます。
まずキャリパーをフロントフォークから取り外し、パーツクリーナーと水で汚れ落としします。
そして、ピストンを1個1個せり出させては側面を磨いてシリコングリース塗布、押し込んではまた出して、スムーズに出し入れできるまで2,3回繰り返します。
これはイケそうです!!!
ところで、やってるうちにいくつかのピストンで確認できましたが、ダストシールの引きずりがありました。
ピストンをせり出させると、引っ張られて外まではみ出しています。ピストンに白く見えているのはフルードのカスです、
これだけダストシールの張り付きがあれば、動きが悪くならないわけがありません(汗)。
と、このピストンの出し入れをしているときにやっちゃいました(大汗)。
ダストシールの一部が完全に外にはみ出してしまい、噛んでしまいました!
もはや元には戻らないので、ピストンを外します(;_;)
ダストシールの溝に汚れが詰まっていたので、爪楊枝で掃除して、噛んじゃったけどなんとか無事だったダストシールをはめ込み、ピストンにはシリコングリースを薄く塗って元通りはめ込みました。
さすがにこのピストンだけはやたらとスムーズに動きます。
急遽、フルードを注入してエア抜き。さすがに手慣れたのと、完全に抜けきったのが片側だけだったので、エア抜きはすぐに完了しました。
そして右側キャリパーをなんとかやり終えたところで仮組みしてレバーの引きしろを測ると・・・
見事に「普通の」タッチになりました(笑)。
やるべきメンテナンスを確実にやっておかないとダメなんですね。少々の(だと誤認した)問題に目をつぶっていると、本来の性能を発揮できないということがよく解りました。
それと、ダストシールの張り付きには要注意、ということですね!
ところで、この問題ってもしかすると、パッド交換のときとかにパーツクリーナーで洗浄してそのままにしてたのが原因だったりするのでしょうか?
全く同感です(笑)。takasan444cbさんのブログを拝見して驚きました。
僕の場合ですが、キャリパーをいじるときとかパッド交換のときとかに油脂汚れを落とすのにパーツクリーナーを使ってるんですが、これも影響している気がします。
ネットで検索すると、同様のトラブルはわりとあるようです。