GSX1100Sカタナ・ジェネレータ点検、純正ボルト戻し
ジェネレータに問題があるかどうかを点検します。
ジェネレータからのリード線のギボシ端子はカシメ部分をハンダ付けしてから全く焦げなくなりました。
3本のリード線の間はジェネレータのコイルで、電気的には1本の導線でつながっています。抵抗値は3つとも0Ωなので断線や接触不良などは無く、問題無しでした。
ジェネレータのコイルは電気的にどこにも接触していないはずですので、ここで少しでもリークが確認された場合はジェネレータに問題があることになります。
次に、ジェネレータ単体での発電電圧(交流)を見ます。
ジェネレータとレギュレータの接続を切ったままエンジンを始動して、ジェネレータの端子間の交流電圧を見ます。
次にジェネレータとレギュレータのギボシ端子を元通り接続して、レギュレートレクチファイヤで整流・電圧変換された電圧を見ます。
サービスガイドに従い、テスターの赤リードをスタータリレーのプラス端子につなぎ、黒リードをバッテリーマイナス端子につなぎます。
レギュレータの出力により近い、スタータリレーの電圧と差があります。
エンジンの回転数をアイドリング回転の少し上あたりに落としてみると、デジテンでは12.8Vで、
スタータリレーとは回路が元から別ですし、レギュレータ~ヒューズ~イグニッションスイッチ~ウインカーリレー、と旅をしたあとにさらにデジテンの電源コードを通っているので、車体を一往復半の長旅です。
ここでの電圧降下が1V弱あるということです。
配線による損失があることはいちおう把握していましたが、肝心の発電系に問題は無さそうということが判ってまずは一安心です。
にしても電圧が低めなのが気になります。レギュレータの出力側には複数の回路やバッテリーが並列でつながっています。これらが電圧を下げるような影響を及ぼすこともあるかもしれませんが、何が悪さをしているかは、エンジンの運転に影響が無いものを順次切り離していくしかなさそう。
とりあえず、バッテリーは取り外して補充電はしておきました。
次に、クラッチカバーとジェネレータカバーを留めるボルトを純正ボルトに戻します。
純正ではないステンレスボルトを使っていましたが、やっぱり純正ボルトですよね。
エンジンのように高温になったり冷えたりする場所で、エンジン側の材質と熱膨張率が違うボルトを使っていると、幾度となく繰り返される膨張・収縮で、最悪の場合、雌ねじがごっそり削られてしまうことがあるとのこと。
既に長い間ステンレスボルトを使い続けてしまっていますが、見た目に凝るのはこれで終いです。純正ボルトに戻します。
1本ずつ抜いては、純正ボルトにTHCを塗って規定トルクで締め、全数交換完了です。