brembo RCSマスターシリンダー ピストンOH
brembo RCSブレーキマスターシリンダーのピストンやシールは日本国内では正規に販売されていません。オーバーホールはメーカーに出す決まりになっており、その際には正規輸入品を正規代理店で購入した証明書が求められるようです。
僕が買ったマスターシリンダーは、コーケンがキットとして販売したもので、リザーバタンクやスイッチなどがセットになったものでした。ただ、IDカードのようなものは入っていませんでしたので、正規代理店に出せ、って云われても多分NGです。
ということで約8年間使い続けたのでそろそろOHし時かなと思いつつ、OHキットも無いし、どうしたもんかなぁと考えていました。
ネットで検索していたら、自分でシール交換した人の記事を見つけ、そして、部品を輸入販売している通販サイトがあることがわかりました。
この通販サイトは、輸入にかかる輸送コストが購入代金に別にかからないだけでなく、商品代も普通に国内で流通している正規価格と同じ、という、なんとも神のような通販サイトでした。
しかしまぁ、部品価格が高額なのは輸送コストがハナっから上乗せされているのかもしれませんし、並行輸入なら輸送コストを補って余りあるマージンがあるのかもですw
ということで発注したのが2月20日。納期は約1か月とのことで楽しみに待っていました。
ところが、このあと新型コロナウイルスが世界中で蔓延し、特に、bremboの本国であるイタリアでパンデミックが起こるという事態になりました。通販サイトにも納期遅延や納入時期不明の告知が出ていたので、これはしかたないな、と半分諦めていました。
と、先日商品入荷の連絡があり、そしてすぐに届きました。
こちらがRCSマスター用19mmシールです。

シールが潤滑され取り付けしやすくなるだけでなく、シールラバーをコーティングして寿命を伸ばす効果もあるのだとか。
漬け込むと言っても、ちっぽけなシールのオイル漬け程度なら10ccもあれば足りると思いますが、買うと1本 250ccもあり、かつ、値段は2,619円もします。
ですが、この通販サイトではオイル漬け込みを代わりにやってくれるサービスがあり、581円でやってもらえるので、ここは代行作業一択です。
ということで、せっかくのシールのオイル漬け、これは眠らせておいても良くないかもと思い、早速交換作業です。
なお、メーカーが日本国内では正規に補修部品を販売しておらず、正規取扱店に出すように指定している以上、自身でオーバーホールを行う行為は自己責任となりますが、事は重要保安部品のブレーキに関わる問題であり、場合によっては自己責任では済まされない事態となります。
作業自体も決して簡単で誰でも出来るというものでもありませんので、可能な限りメーカーにて実施することを推奨いたします。
ピストンに装着されているシールは、片方はスナップリングを外せばすぐに取れますが、もう片方は深い溝にはめ込んであり、取り外しも取り付けもちゃんとやらないとしくじりそうです。
取り外すシールは潰れてもしかたないですが、ピストンに傷をつけると一大事なので、僕は竹串を使いました。コンビニのレジ横にある串物に使われている太い竹串です。
傷つきを防止するため、ピストン側も竹串側もフルードやシリコン油などで濡らしておきます。ピストンとシールの隙間に竹串の尖ったほうを差し込んで中心の穴の部分にくぐらせてシールを引っ張り上げ、滑りを利用してグリっと。
フルードや油で滑りやすくなっているので、指先が滑ってピストンごと吹っ飛ばしてしまうと大変です。室内でやりましょう。
ハイ、うまくいきました。

シールには装着順があります。
よく見ると形が違うので、もともとの装着状態を記録して間違えないように付けましょう。


ピストンにリターンスプリングをつけて押し込み、スナップリングで留めて完成です。


