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2010年 01月 22日 ( 1 )
カメラの造りについて思うこと
カメラの造りについて、ふと思ったこと。。。

最近のデジタルカメラは、高性能・多機能・低価格、と進歩の度合いが日ごとに判るほどになっています。
デジタル一眼レフカメラは、当初、百万円超や何十万円もするような一般ユーザにとっては非現実的なものだったのが、今ではレンズ込みで数万円で手に入るほど身近になっています。

そこには壮絶なコストダウンの跡が見て取れ、メーカーの開発・設計担当の方や、製造の努力には頭が下がります。

と、作り手の方々の努力には敬意を払いつつも、今のデジタルカメラの造りは変わってしまったなぁ、と淋しい思いもあります。

フィルムカメラの時代から、低価格帯のコンパクトカメラはコストと価格に見合った造りではありましたが、カメラにちょっとこだわりのあるユーザを満足させるクラスの機種は、見えないところもシッカリした造りをしていました。
以前の一眼レフカメラのカタログを見ると、だいたい、ストリップ状態のダイキャスト製ボディの写真が誇らしげに掲載されていました。

「カメラのボディは所詮、暗箱」と言われることがありますが、それでも、レンズで作られる像をひずみなくフィルム面に投射するために高い工作精度が求められていましたし、フィルムを平らにするためにいくつもの工夫がされています。また、非常に重いレンズを付けても歪んだりしないように考えられています。
そのためには剛性が高くてシッカリしたボディやシャーシが必要だったわけで、その見えない部分への開発の熱意が、カタログの写真にも現れていたんでしょうね。
真っ黒で無骨な形のボディは、その全てに意味があるわけです。

今でもプロ用やハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラは同様の造りをしていますが、コンパクトカメラを含む低価格帯のカメラは、コストの関係からか、その部分は妥協を許してしまっているようです。

それは、「プロフェッショナル向け」を謳うデジタルコンパクトカメラも例外ではありませんでした。

確かに、ボディ外装はマグネシウム合金で作られていて高級感や剛性感がありますが、肝心のレンズとセンサー(撮像素子)はせっかくの高剛性ボディとは直接結合されておらず、また、レンズとセンサーは一体構造のカメラユニットになっていました。ユニット本体も薄い樹脂部品で構成されており、センサーはツメで押さえた上にボンドで固定するという、なんとなく頼りないものです。

カメラの光学系の全てはこの小さなアッセンブリー部品で完結していて、その他の部分全てはデジタルカメラの動作をつかさどるコンピュータと言えるのではないでしょうか。
おそらく、全てのコンパクトカメラは同様の構造なのでしょう。

満足できる写真を撮ることができ、実用上十分な仕様を満たしながら、低価格で高品質な製品を量産できるということは非常に素晴らしいことだと感じますが、所詮、デジタルカメラは光学機器ではなくて電子機器でしかないんだなと思うと、冷めた目で見てしまう自分がいます。
by group-a | 2010-01-22 10:48 | モノ | Comments(0)